女優の中村ゆりさんが、平昌を中心に江原道のさまざまな観光スポットを訪れ、健美食の旅をご紹介します。いっしょに韓国に行ったつもりで、現地に触れながらハングルを学習しましょう!
2018年冬季オリンピック・パラリンピックが開催される韓国・平昌は、ソウルから東へおよそ200kmの江原道(カンウォンド)の中東部に位置するスキーの町です。 江原道は、海、川、渓谷、湖など、自然の神秘をまるごと体験できる自然豊かな観光地で、「冬のソナタ」や「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」など、人気ドラマのロケ地としても知られています。また、そば、豆腐、干しダラをはじめとする海産物など食材豊富なグルメな地域でもあります。 今回は、女優の中村ゆりさんが、平昌を中心に江原道のさまざまな観光スポットを訪れ、江原道の人たちと触れ合いながら健美食をご紹介します。
「こんにちは」をハングルで
アンニョンハセヨ
ソウルと平昌を結ぶ高速鉄道(KTX)の平昌駅前で、温度計を手にする中村さん。この日の気温は手元の温度計で氷点下10度!
スケトウダラは、韓国の国民魚ともいわれるほどよく食される魚で、その干し物ファンテは、江原道の特産品です。 12月下旬から5月初旬の4ヶ月もの間、冬の冷たい風にさらし、凍らせては解凍させることを何度も繰り返しながらゆっくりと時間をかけて乾燥させてつくります。良質のタンパク質を多く含み、栄養価が高く、新陳代謝を活性化させるほか、肝臓を保護するメチオニンなどのアミノ酸が豊富で、二日酔い解消に効果があるといわれています。 中村さんが訪れたファンテ畑は、8000坪に1100棚があり、260万本ほどのファンテが干されています。その風景は圧巻です。海と山の間に吹く絶妙な風が良質のファンテをつくりだします。ファンテ干しは、産地である江原道の冬の風物詩といえます。
「ちょっと見せてください」をハングルで
チョム ポヨ ジュセヨ
ファンテ畑のオーナーとファンテ畑の前で。初めてみる光景に圧倒される中村さん。このあと、オーナーが経営するファンテ会館の食堂でファンテづくしを味わいました。
人気韓国ドラマ「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」のロケ地のひとつとなったチョンナムスプキルは、大きなもみの木の並木道です。 永遠に生きるという呪いをかけられた高麗時代の英雄と記憶喪失の死神、そして鬼の新婦とよばれる少女が繰り広げる壮大な物語です。 そんなロマンあふれるロケ地をドラマの情景を思い浮かべながら、歩く中村さんです。 もみの木の並木道は、月精寺(ウォルジョンサ)というお寺の敷地内にあり、多くの観光客やドラマファンがおとずれる江原道の人気スポットのひとつとなっています。
「いい朝ですね!」をハングルで
チョウ ナチミエヨ
川が凍りつくほどの寒さの中、もみの木の並木道を歩く中村さん。 観光客の多くは、冬山のぼりの重装備ですが、中村さんはからし色のコートで可憐にスマイル。ロマンチックな風景に溶け込みます。
月精寺(ウォルジョンサ)の敷地内にある韓国伝統茶屋の精流茶院(チョンニュダウォン)で韓国薬茶をいただきました。双和茶(サンファ茶)、そば茶(メミル茶)、なつめ茶(テチュ茶)など、10種類の手づくり薬茶が味わえる茶屋は、冷えた体をあたためるのに最適で観光客に大人気です。サンファ茶は、芍薬、熟地黄、当帰、川芎、なつめなどを煮詰めたお茶で、松の実となつめのスライスを添えていただきます。ほんのりとした甘みがあり、風邪の予防や疲労回復に効果があるといわれています。 江原道で獲れたそばを煎って作ったメミル茶は、専用の茶器で2回淹れてからいただきます。2回淹れることでそばのかすをとることができるのだそうです。 テチュ茶は、12時間もの時間をかけて煮込んだなつめを濾してつくります。体の芯からポカポカになるお茶です。
「ありがとうございます」をハングルで
カムサハムニダ
ご主人おすすめの3種類のお茶を味わう中村さん。作り方や効能などを聞き、薬茶の奥深さを体感します。「果実を食べているような濃厚な味わい。絶対、健康になれそう!」寒い韓国ならではのお茶の味わいです。